想い

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その時はまだ先輩は足をケガしてなくて陸上部に入っていて毎日走っていた。 体育でケガをして保健室に行った時、偶然窓から先輩が走ってるとこが見えた。 先輩のフォームはとても綺麗であたしは、先輩が走ってるとこを見るのが大好きだった。 陰からずっと見てるだけだったけど、いつの間にか先輩に恋していた。 でも、喋りかけれなくて、ずっとずっと見てるだけだった。 それがいやだったあたしは陸上部に入った。 不純な動機から始めた陸上部だったけど、走るのはすごく楽しくて気持ちくて、あたしはすぐに陸上にハマった。 先輩とも少し仲良くなった。 でも、先輩はある日突然陸上部をやめてしまった。 大会で足を踏まれてケガ。そのあとも走り続けて足が限界になったらしい。 先輩は日頃からハードな練習をしていたから、疲れも出たんだと思う。 先輩が足をケガして陸上部をやめたって聞いた時、すごくびっくりしたし悲しかった。 でも、その時のあたしには先輩よりも陸上が大事だった。 先輩の事はスッパリ諦め、陸上に打ち込もうとしていた。
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