第5章~突然の不幸~

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オレの幸せな日々も 終わりを迎えようとしていた 絵描きとオレはいつものように 絵を描いていた オレは外を見て 絵描きは必死に その場面をスケッチブックに描いてた すると鉛筆が落ちる音がした …カラカラカラ… その後にバタッと何かが倒れる音 オレはとっさに嫌な予感が 頭の中をよぎった 後ろを振り返るとやはり 絵描きが倒れていた 最近ろくに絵描きは食べ物を 口にしていなかった オレは急いで絵描きのそばに 駆け寄った 絵描きは 「紙とペンを持ってきてくれ」と 言った オレは机の上にある紙とペンを 口にくわえ 絵描きのもとへ届けた そして絵描きは最後の力を ふり絞るようにペンを持った 絵描き何かを書き始めた …スラスラスラ… 絵描きは書き終わったらしく 封筒にその紙を入れ その封筒に Dear My Friend と書いた すると彼はこう言った 走って 走って こいつを届けてくれ 夢を見て飛び出した 俺の帰りを待つ恋人への手紙だ  
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