第6章~黒猫への使命~

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…家を飛び出して2日後… オレは雪のふる山道を 走っていた とても冷たく指先が 麻痺しているらしい 足の感覚がおかしかった でも… オレはここで倒れるわけには いかない 今は亡き親友との約束を口に くわえているから 諦めるわけにはいかない だが一つ一つ街行くと 「見ろよ、悪魔の使者だ」 …ヒソヒソヒソ… 中には石を投げてくる 子供もいた しかしオレは負けられない 何とでも呼ぶがいいさ 何とでも言えばいいさ 俺には決して消えない 名前があるから ホーリーナイト 聖なる夜と 呼んでくれた …優しさも…温もりも… 全て詰め込んで呼んでくれた 今までまわりに 忌み嫌われていたオレ …しかし… 意味があるとするならば 今この日のタメに オレは生まれてきたんだろう だからオレはどこまでも走るよ  
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