第7章~黒猫の最後~

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そしてまた数日走り続けた オレは坂道を必死に走った もうヘトヘトだった ちょうど坂道を上りきると …夜明けらしい… 太陽が真っ赤な顔を出した すると太陽の光で 闇に隠れていた街が姿を現した オレは辿り着いた 親友の故郷にやっと着いた 親友の恋人の家まであと数キロだ 走った 転んだ すでに満身創痍だった しかしやはりここでも まわりのオレへの対応が一緒… 立ち上がる間もなく 襲い掛かる罵声と暴力 「悪魔!!悪魔!!」 オレはいくつも石が投げ込まれた 少しオレの瞳に涙が浮かぶ 「オレは負けるわけにはいかない」 ホーリーナイトだから もう手足はボロボロで 今にも千切れそうだった 足を引きずり血がたれる しかし…なお走った 血がにじみながら 恋人の家を探す 一軒ずつ家を見回った そしてオレはやっと見つけた! この家だ! オレはフラフラと玄関の前に行く そしてその場に倒れた オレの体が静かに冷たくなった そこに一台の車がくる …バタン… オレに向かって走ってくる女性 どうやら親友の恋人らしい 恋人はオレの口に 手紙があることに気づく 恋人は手紙を読む […親愛なる〇〇へ… お前がこの手紙を読む時には 俺はいないだろう。 でもな落ち込んではダメだ。 俺はお前の中に 生き続けている。 帰れなくてごめんな。 勝手に飛び出してごめんな。 お前にもう一度逢って 話しがしたかった。 愛してる、大好きだよって 言ってあげたかった。 本当に自分勝手で ごめんなさい。] との内容だった  
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