第1章~一匹の黒猫~

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闇に溶けるような黒い体に 石が投げられた 近所の子供達だった 「こっちに来るな!不幸が移る」 「お前みたいな猫どっかに行っちまえ!」 と言われ続けていた なぜこんなことを言われるのか 毛が真っ黒瞳が左右色が違い 子供達には [悪魔の使者]に見えるらしい 孤独つまり一人は慣れていた むしろ一人のほうがいいと 望んでいた 誰かを思いやる事なんて 煩わしくバカバカしいと思えた 一人のほうが楽だし 自分勝手に生きていける 最高だった  
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