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サイドチェンジ「弥幹」
(あー、さすがに一気にやり過ぎたか。まあ召喚と念話はインパクトあるからな、地味に。)
俺は反省しつつ弥月を抱き上げ、リオと共に弥月の部屋へと向かった。
(さすがに椅子に気絶させたままで風邪引いたら笑えないしな。)
俺は弥月を弥月の部屋のベッドに寝かすと、洗面所にたらいを持ちに行き、その間の介抱をリオに任せた。たらいを持って戻っても弥月は起きていなかった。
「リオ、このたらいの中を水で満たせてくれ。」
「分かりました。私にも責任の一端がありますからね。」
リオは俺の願いを了承すると、「集え」と呟きたらいに指をいれた。水はリオの指を基点として現れ、数秒の内にたらいを満たした。リオは水を司る精霊で、その中でも上位に位置している。
最近は魔法師も少なくなって暇だからもっと喚べと言われる。まぁこれは他の召喚契約した精霊にも言われてるけど。まぁこれはもう少ししたら叶えてやれるだろう。
俺はたらいの水でタオルを湿らせて、弥月の額にそれを乗せた。
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