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【シム、暇なら来てくれ。】
俺はふと思い付いた事があり、使い魔を呼び出した。
「久しいな主よ」
俺の念話に反応してどこからか少し低い声が聞こえ、魔方陣が展開された。その魔方陣から現れたのは、先程の声の主とは思えない可愛らしい小鳥だった。
「神界は暇すぎる。たまには用がなくとも喚んでくれ。」
しかし、期待を裏切るが如く小鳥は先程と同じ低い声を発した。
「あぁ、その事なんだが、暫くこの世界にいてくれないか?今気絶してる俺の妹に魔法の事バラしたからしばらく忙しくなりそうなんだ。」
俺はぼやく小鳥――もといシムに、事情を話して提案してみた。
「それは願ったり叶ったりというやつだ。しばらく濃い日々を送れそうだ。」
対してしシムは翼を広げて喜んだ。
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