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「ん、あれ、私いつ寝たっけ?」
しばらく弥月の面倒を看ていると、数十分した頃に 弥月は目を覚ました。
「大丈夫か弥月?」
俺はまだ完全に意識が覚醒していない弥月に問いかける。
「うん、大丈夫。」
弥月は若干眠たそうな声で答えた。
「弥月さん、お水飲みますか?」
今度はリオが弥月に問いかけた。
「うん、飲む。」
これには頷いて答えた。
リオは俺に目配せすると、弥月とリオが話している間に持って来たコップをリオに差し出していた。
リオはコップを持つと、先程のように空気中の水気を集めるのではなく、今度はコップに入る程の大きさの魔方陣を創り出すと、その中心から水道のように水が流れ出てきた。
「はい、どうぞ。」
リオはコップの縁近くまで水を溜めると、そのコップを弥月に手渡した。
「ありがとう。」
まだ完全に目覚めていない弥月はコップを受け取ると、若干違和感を感じつつもお礼を言った。
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