魔法なんてあってたまるか!!

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「分かった。朝食は後で部屋の前に置いておくからな。」 弥幹は伝えることだけ伝えるとその後は何も言わずに下に降りていった。 「ちょっと待ってください。弥月さんはあのまま放っておいて良いんですか?」 リオはあわてて弥幹を追いかけながら言った。弥幹は追いかけてきたリオを少しだけ見ると、小さな笑みを浮かべた。 「あれはあえて放っておくんだ。あいつはいつも自分で答えを見つけ出そうとする。そしてその度に自分の部屋や実験室に閉じ籠る癖がある。まあ、いつもなら2日もすれば出てくるけど、今回は事が事だからなー、しばらく待つしかないだろう。」 弥幹はそう言いながら用意していた弥月の分の朝食をトレーの上に乗せ、弥月の部屋の前に朝食を置きに向かった。
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