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「弥月」サイド
(ああ、またやってしまった。)
私は自分にとって疑問になった事やモノは理解できるまで閉じ籠る癖がある。初めて閉じ籠った時は家族全員に迷惑かけたけど、今は条件付きながら認めてくれている。まあ、初めて見たリオさんは兄さんの説明を聞いてもしばらく納得しないだろう。今回の発端は兄さんにあるんだからその位の手間はとってもらおう。
(よし、とりあえず……)
グルル~
(……とりあえずご飯にしよう。)
私は自分のお腹から発せられた音を聞いて少し顔を紅くしたが欲望に従い、朝御飯を食べることにした。
私は部屋のドアをそっと開けて兄さんが置いておいてくれた朝御飯を取って再びそっとドアを締めた。
私は朝御飯を急いで食べると一息ついた。
(さてと、始めるか。)
私はパソコン(もちろんフル改造の超ハイスペック)をたちあげると、ネットの裏表問わず魔法について調べ始める。
(うわ、これはヤバい)
さすがにネタがネタなだけあり、明らかにガセネタといえる情報が山のように引っ掛かった。
(でも、これだって覚悟の上だ。決めたからにはとことん向き合ってやる。)
私は気合いをいれて情報と戦い始めた。
「弥月」サイド終了
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