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それから数分後、
夜食を食べ終わり、麦茶を飲んで一心地ついたところで、俺は少年に尋ねた。
「で、お前誰なんだ?」
「僕?性別は男。名前は玖澄だよ」
少年は首を傾げると、それだけを答えた。
一応性別は間違ってなかったようだ。
だが、名前が…
「くすみってどう書くんだよ…それにフルネームを教えろよ」
「字は玖澄って書くんだよ。
あと、フルネームの方だけどね…」
俺が重ねて問うと、くすみはテーブルに置いてあった紙にペンで書いた。
なるほど、こう書くのか。
そして、最後に玖澄は苦笑しながら、
「今僕が覚えてるのそれくらいなんだよね。あとは生年月日だけ」
「不思議だよねー」と事も無げに爆弾発言をしやがった。
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