第1章*天国へようこそ
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「まあ大抵の動物は死後、生前の自分の姿を忘れてしまうのだけれどね。あなたは結構覚えているみたいね。まだ魂が人間らしい形をしているわ。忘れる程形はおぼろげになり、もやの様になっていくわ。」 確かに半透明ではあるけれど、僕はちゃんと僕の像を保っていた。 ここには鏡もなくて、自分の姿全体を確認するのは困難だ。 自分の顔を自分で見ることは不可能だ。 人はやはり、目にしてないないものは、忘れていくのだろうか。
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