第1章*天国へようこそ

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しかしそこで、僕は生前の様子が思い出せないことに気が付いた。 自分が人間として生きていた事には確信がもてる。いや、むしろミシェルから天国の説明をうける迄、自分が人間だと考えていた位である。 まさかこの僕が魂だけだったなんてね。笑うしかない。 但し、僕には自分の環境に関する知識がまるでない。 見た目は思い出せる。線が細い方で、髪は暗い焦げ茶色、細くてテンパ、猫っ毛である。瞳も焦げ茶色で肌は白い方だ。それから、自分で少し気にしている釣り目。 そんな感じだ。
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