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そこから2人は何か話しを始め、僕はソリからの景色(といっても、パレスの中の部屋なのだが)をみてわくわくしていた。
小さいと思っていたパレスは、とても広かったから。
外から見るとあんなに小さかったのに中はホールや部屋が沢山あって、豪華なホテルの様だった。
いくつも部屋を通り過ぎ、ソリはまっすぐ廊下を走る。
そして大きな白い扉の前で静かに止まった。
執事はソリから降りて金色の模様が入った立派な扉の横に付いていたベルを鳴らす。
「ヨミ様、ミシェル様がお見えになっております。」
そういうと扉がすうと開く。
中には豪奢な椅子があるだけで、天使がひとり足を組んで座っていた。
天使は両手を広げて椅子から立ち上がり、笑顔で近付いてきてこう言った。
「ようこそ、ヨミの申告室へ」
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