3.激闘!VS東国の鬼神

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ギンッ そう金属がぶつかる鈍い音がすると同時に、俺は驚愕した。 「学園の生徒としては驚異のスピードじゃな…。じゃが…甘い…!」 そう言い放ち、カミヤ先生は俺に背を向けた状態から“片腕で”俺の剣を弾き返す。 「くっ…」 「開始からいきなり攻めて来るとは意外じゃったわい…」 そう言って、カミヤ先生はゆっくりと俺の方に振り返った。 「“東国の鬼神”と呼ばれた人相手に、全力で戦える良い機会ですからね」 「ほう…坊はワシのことを知っとるのか」 「えぇ、勿論」 その言葉にカミヤ先生は少し嬉しそうな表情を浮かべ、「そうか、そうか」と微笑んだ。 俺が「あ、この人も笑えるんだ…」と若干失礼なことを考えていると、カミヤ先生は急に真剣な顔つきになり、言い放つ。 「じゃあ、ワシもちと本気で相手をしちゃろう…」 その瞬間、俺の目の前からカミヤ先生の姿が消え、後から殺気を感じた俺は慌てて前へ飛び退き、そのまま其処から距離を取った。 次の瞬間、俺が今まで居た場所にカミヤ先生の魔武器が通過するのを見て、俺は内心で冷や汗をかいた。 「うむ、回避能力も素晴らしいの」 「…そりゃどーも」 俺は苦々しい表情を浮かべると、カトラスへと話しかける。 『カトラス、今の…』 『あぁ、間違い無くあの老人は“肉体強化しておらん”な…』 『肉体強化無しであのスピードは反則だろう…』 俺ですら、カミヤ先生に初撃を加えようとした時には“フラッシュ・ムーヴ”という加速系の肉体強化魔法を使ったのに…。
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