3.激闘!VS東国の鬼神

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「アリシアがゼノンくんに頑張ってって言ったから、無理して戦ってるんじゃないかって心配しだしてね…」 まぁアタシも負けるなとは言ったんだけどね、とアリサはまた苦笑しながら答える。 それを見て、俺は笑顔を浮かべ、「気にしなくても大丈夫だろ」と言って、転入生の方を指さす。 2人が転入生に視線を向けたのを確認し、俺はその理由を話す。 「ほれ、転入生の顔よく見てみろ。楽しそうに戦ってるだろ?」 その言葉に2人は少し驚いたようにこちらを見て、すぐに転入生の方を確認した。 ちょうど戦いの間だったのだろう、2人は足を止め、相手の出方を窺っているようだった。 だが、その顔は2人とも何処かその顔は楽しげだった。 「本当に楽しそうですね…」 「だろ?」 ヘイヴンの感心したような声に、俺は笑って返す。 オレがだから大丈夫じゃない?と続けようとすると、その声を遮るようにアリサが声を発した。 「ゼノンくんが攻めるみたいだよ!」 その言葉に視線を戻すと、転入生が先ほどの微笑を消し、真剣な顔つきになっていた。 そして次の瞬間… 「ライトニング・バレット!」 転入生がそう叫ぶように詠唱した瞬間、彼の周囲に50個ほどの雷球が生まれる。 「おいおい、マジかよ…。確か現生徒会長にして、学園最強と言われるファリノス先輩だって最高記録30個前後だろ…?」 俺が驚愕の声を上げると、転入生が雷球たちに号令し、それらが“次々と”発射される。 それを見て俺は首を傾げる。何かがおかしい、と…。 だが、その疑問はすぐに解決することとなる。
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