3.激闘!VS東国の鬼神

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「ま、まぁ過去のことなんで今は大丈夫ですよ!」 と、俺は気まずい雰囲気を振り払うかのように、元気な声で答える。 そして今度は俺の番とばかりに、今度はカミヤ先生に疑問の声をぶつける。 「ところでカミヤ先生」 「…なんじゃ?」 カミヤ先生は、ようやく泣くのを止め、俺の方に視線を向けた。 「俺の戦闘スタイルの話はしました。今度はカミヤ先生が“肉体強化していなかった理由”を聞かせて下さい」 その質問に、カミヤ先生は「気が付いておったのか…」と小さく溜息を付き、話し始める。 「教師たるもの、生徒相手に本気とあってはいかがなものか…「本当のことを言って上げなさい、バカ主人」…はい」 何やら嘘の理由を話そうとしていたらしく、それを感じ取った魔武器さんが、カミヤ先生を叱りつける。 それを聞いて、カミヤ先生はボソボソと、しかし表情はえらく真剣に、本当のことを話し始めた。 「…この話は他言無用じゃぞ?」 その言葉に、俺たちは頷いて、先を促す。 「実はな…     ワシ、肉体強化すると筋肉痛で1週間動けなくなるんじゃ」 その言葉を聞いた瞬間、一斉に俺たちはずっこけた。 カミヤ先生そんな俺たちを眺めながら、頬をポリポリと掻きつつ続ける。 「昔は2、3日で治っていたんじゃがの。寄る歳には勝てんのか、回復速度が遅くなってしもうての…」 「そういえば、“東国の鬼神”って2、3日空けて依頼受けるって聞いたことあるかも…」 と、アリサが呟く。
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