3.激闘!VS東国の鬼神

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俺はそれを聞いて、記憶を掘り起こす。 すると、確かに。“東国の鬼神”は凄まじい強さであったが、高ランクの依頼だと、2、3日空けてから依頼を受けるというのが普通だった気がする。 よほどの戦闘狂じゃない限りは、普通依頼を完了したら数日空けるもんだから、頭から抜け落ちてたな…。 「そんな理由があったんですか…」 「うむ、そんな理由があったのじゃ」 と、うんうんと一人頷くカミヤ先生に、ついでにもう一つ聞いてみる。 「あの…肉体強化したら筋肉痛になるからってのはわかったんですが、そもそも、なんで筋肉痛になるんですか…?」 そう。 普通、肉体強化とはそこまでリスクがないのだ。 というか、肉体強化は近接戦闘の“基礎中の基礎”。 そんなに酷い筋肉痛になるなんて、聞いたことがないんだけどな…。 すると、カミヤ先生は少し苦々しげな表情になりながら、口を開いた。 「うむ。ワシの肉体強化はちと“特殊”でな。ジパングに居た頃に覚えたのじゃが、他の肉体強化魔法の追従を許さぬほど性能が良いのじゃ。じゃが、その魔法には欠点があっての…それが筋肉痛なんじゃよ…」 「…なるほど」 俺がそう相槌を打った瞬間、大きな鐘の音が聞こえた。 「おぉ、授業終了か」 そう言って立ち上がったカミヤ先生は、俺たちに整列するように言って、他の皆の所へ歩いていった。 「んじゃ、整列しに行くか」 「はい」 「うん!」 俺たちもカミヤ先生に続く様に、皆の所へ行って整列した後、カミヤ先生に挨拶をして、自分のクラスへと帰って行った。
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