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「1週間、皆さんお疲れ様でした。」
それから色々と連絡事項を告げていき、最後に「そういえば…」と呟き、俺の方へ視線を向ける。
「シュナイダーくんは寮の位置わかりますか?」
「あー…、わかんないです」
クヤス先生の問いに俺がそう答えると、先生は「それじゃ、どうしましょうか」と呟く。
「クヤス先生、私が寮まで案内しましょうか?」
そう発言したアリシアを見て、クヤス先生は嬉しそうに笑顔を浮かべ「お願いします」と告げた。
「それじゃ皆さん、次に会うのは月曜日ですね。」
そう言うと、挨拶をして教室を出て行った。
それを確認した後、俺は隣で帰る準備をしているアリシアに話しかける。
「アリシア、良かったのか?」
「え?何がですか?」
「いや、なんか色々と世話になって申し訳ないからな…」
俺が続けると、アリシアは微笑を浮かべて答える。
「気にしないで下さい。私が好きでやっているんですから」
「そうか…。ありがとう」
「どういたしまして」
そう言って、アリシアが帰る準備を終えると同時に、後から声がかかる。
「アリシア、ゼノンくん。一緒に帰ろー!」
その声に視線を向けると、既に帰る準備を終えたアリサとレオンが立っていた。
「あぁ、わかった」
「そうですね、一緒に帰りましょう」
俺たちはそれぞれそう答え、4人で教室を後にした。
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