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少女よ
少女よ 走れ
お前は草原の風
決して立ち止まらない
少女よ 走れ
お前は海原より来しツバメ
決して迷う事はない
少女よ 走れ
真っ白き肌が草に破れても
その黒き髪を逆立て
道しるべのように振りたてよ
少女よ 走れ
柔らかな血の命じるままに
きらめく瞳の光り射すほうへ
少女よ 走れ
山は動かぬが時は動く
闇は怖いぞ
鬼はくるぞ
だが
神のおわすを忘れるな
少女よ 走れ
少年は 銃を持った
少女は 愛を持て
少女よ 走れ
あの古き太陽がお前を
卑弥呼と名付けるその日まで
お前の走ったすべての荒野に
日の本の印しがつけられていく
少女たちよ 走れ
少女たちよ 卑弥呼たちよ
あの頂上にのぼり
振りかざすのだ
私達の国のはじまりに
にぎりしめた愛を
作 夏休み
2011 3 25
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