第一章

7/24
前へ
/226ページ
次へ
  目を見つめた瞬間に 体が動かなくなった… 周りの雑音も視界も消えて白い景色の中 坂田という男の目を じっと見つめていた 動けない恐怖か、 初めての感情に対する動揺か、 目にうっすらと涙が溜まっていくのがわかった たった何十秒の事だったのかもしれないが 私には何十分もそこに二人だけで立っていたようにも感じた 足が震えてうまく立っていられない  
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加