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「友達の友達に聞いたんだけどさ」 高橋の奴、僕が昨日した話をしてる。 しかも友達の友達って、僕らは友達じゃないのかよ。 いやいや待て、都市伝説を語る上であのフレーズは欠かせない。 そうさ、深い意味はないんだ。 「そんなん作り話だって。つか、友達の友達なんて他人じゃん。他人の言うこと真に受けんなよな」 他人。 他人、だと? 他人、って。 クラスメイトの言葉が頭の中を何度も何度も駆け回った。 友達の友達。 君は何て可哀想なんだろう。 友達の友達。 他人だってさ。 友達の友達。 君は信頼されてないみたいだ。 友達の友達。 ……今僕は、そう呼ばれたんだよな。
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