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「……本当に、出た」 「う、うああああああ!」 馬鹿みたいな声を上げ逃げていく男達。 その叫びが段々離れて、消えかけたくらいで僕も撤収した。 「棚倉坂に夜中一時四十二分になると現れる鎧武者の亡霊、完了」 メモ帳を取り出してチェックマークを一つ。 ……まだまだ『本当』にしなきゃいけない都市伝説は、沢山残っているな。
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