君にほんの少しだけ知っていてほしいこと

君にほんの少しだけ、知っていてほしい事がある
別段、難しい事じゃないよ。
だから、ちゃんと聞いてほしい。

君は、いつも眉間に眉を寄せては、最悪だって呟く。
どうせ私なんてって言う。
私なんかってのが、君の口癖。
君は、いつも世の中良いことなんかないって言う
全てを諦めたって。
そう言いながら、何かを探してる。
そう言いながら、何かを求めてるよね。

そんな君に聞いてほしいんだ。
世の中、そんなに悪くないよ。
世界は、そんなに厳しくないさ。
確かに、君が言うようにイジメもあれば、差別もあるし、君が言うように、上手くいかない事もある。
そういうのが、多いのも知っている。
確かに、社会は厳しいのかもしれない。
ケドね。
その向こう側は、何時だって君を呼んでいる。
君に親切にしてくれる、通りのおばちゃん。
君の事気遣かってくれる、すれ違う人。
君の勇気を待っている世界がある。
世界は、君に答えてくれる。
君が投げかけるように。
ほんのちょっと、勇気を出して、世界に出れば、まだ見ぬ出会いが待っている。
まだまだ、これからなんだ。
世界には、君を必要とする人だっているよ。
僕のように。

君はいつも、ほらねってさみしげに笑う。
君はいつも、人生なんてって言う。
確かに、君の言うように、人生なんてってものかもしれない。
良いことばかりじゃないよ。
辛いことだってあるし、君の今までがそうだったのかもしれない。
それでも。
人生は、いつだってこれから。
今、この時から始まるんだ。
僕ら、沢山の事を積み上げる。
僕ら、沢山の事を壊していく。
僕らは、今をそうしている。
ねぇ、知っている？
今からなんだよ。どんな時だって、今日がスタート。
君の今日は、誰も決められない。
君の想いと、その行動が今日を作り上げていくんだ。
だから、始めよう。
僕と一緒に。

君は、自分の良いところを知らないって言うなら、僕が言ってあげる。
君は、優しくって誰よりも繊細な人。
意地っ張りだけど、それだって愛嬌さ。
君が辛い事だらけだって言うなら、僕がしてあげる。
君に、ジュースでもあげるよ。今日、一個の良かった事だね。
何処かに行こう！ 辛い事なんか吹き飛ばしてあげる。

君に知っていてほしいこと。
世界は、君に優しいし待っているんだ。
君に知っていてほしいこと。
何時だって、これからなんだよ。
それと、君を好きだっていう、僕の気持ち。