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「お前明日から学校だから」
「は?」
目の前で満面の笑みを浮かべながら親指を立てる馬鹿親父。
と、俺の反応が余程面白かったのか指差して笑いだしやがった。
「がはははは、クロードまじ苦労ど、ぎゃはははは」
「マジでキレるぞクソ親父。
まさかロリコン属性まで持ってるとは、ってか、自分のケツくらい自分で拭け!」
捻切れそうと言わんばかりに腹を抱えるクソ親父に、流石に青筋を立てながら突っ込めば、更にツボに入ったのか蹲る始末。
マジで腹立つなぁ。
「ちっちがっ、ひぃひぃ」
「よしわかった。
あんた仕込みの剣技と母さん仕込みの魔法どちらで死にたい?
あっ、ミックスね、わかったよ。
いやぁ、父さん想いの孝行息子だな俺って」
「まままままま待てって、マジそれ死ぬから、俺死んじゃうから」
「えぇい、ウザい。
今から害虫駆除だからじゃまするな」
「ちょっ、マグダーズ大陸の超色男な英雄を貴様斬る気か!?」
「マグダーズ1の色欲魔神を斬り殺すだけだ。
なぁに、昔ぼこぼこにされた怨みなんてさぁ晴らそうか」
「いやいやいやいや、文法おかしいから、父さんクロードをそんな子に育てた記憶あるぞ!」
「たりめぇじゃぼけぇ!!」
一切の加減を取り除いたまさしく必殺の一撃を振り下ろす。
うむ、向うの山まで割れた。
流石俺素晴らしい。
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