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この人と飲むと気を許しているせいか酔いが廻るのが早い
其は彼も同じのようだ
グラスを片手に私の身体の至るところに指を這わせる 唇を合わせる事は無いが頬を合わせてくる
『がっちゃん、髭がイタイよ』
『大人の男だから髭もはえるさ。お前の大好きな小熊とは違うぜ?』
『一緒にはしてないよ』
『わかってる…』
グラスを置いて彼が背後から抱き締めてくる
『まるで愛があるみたいよ(笑)』
『茶化すなよ。愛が無いから俺達は罪悪感を感じずにいられるんじゃないか』
そう。
この人の胸を締め付けているのは私じゃない
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