一話「決意」

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「ナイラ」 「こっちがどんだけ心配したか、あんた達わかってるの!?」  オレンジ色のツインテールを揺らしながら、ナイラはクリッとした黄緑色の瞳を怒りの色に染めている。 「な、さっきから謝ってるじゃねーかよ!」 「いーや! 絶対気持ち籠ってない! わかるもん!」 「ナイラ、もうやめなさい」  ナイラの言葉を遮るように、キッチンからティーポットと人数分のカップを持ってきたのは、ナイラの姉リーザであった。 「だけど、お姉……」 「二人だってワザといなくなったわけではないのよ? それにお客さんの目の前で、はしたない」  そう言われ、憮然としたナイラはふと入り口に目線を移す。  扉付近には、居心地が悪そうに立ち尽くす五人の姿が。 「……さっさと入れば?」  それを見たナイラは、ため息を溢し、ぶっきらぼうに五人に促す。
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