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「クリマ、シャンテさん達も中に入ってください」
シェイドも便乗するかのようにその五人に手招きをして、椅子へ座るよう促す。
「う、うん」
遠慮がちに足を動かすのは、栗毛の髪を揺らすクリマである。それに続いて、
「なら、遠慮なく」
濃い赤い瞳を冷たく放ちながら、ベイオウルフは一番近くの席に座る。
リーザはニコッと笑いながら、ベイオウルフの近くにカップを静かに置いて、
「お砂糖使いますか?」
「いや、いい」
リーザの心遣いに、フッと微笑みを浮かべる。リーザもそれに笑顔で返して、そっと離れる。
「でしでしー」
「……ふん」
「じゃあ私はこーこ♪」
次々と、ソフィア、シャンテ、エリアがそれぞれ席につく。
「クリマ、こっち空いてるよ」
「あ、うん」
シェイドやグローも自分達の席について、クリマにここに座るよう、招いた。
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