一話「決意」

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「クリマ、シャンテさん達も中に入ってください」  シェイドも便乗するかのようにその五人に手招きをして、椅子へ座るよう促す。 「う、うん」  遠慮がちに足を動かすのは、栗毛の髪を揺らすクリマである。それに続いて、 「なら、遠慮なく」  濃い赤い瞳を冷たく放ちながら、ベイオウルフは一番近くの席に座る。  リーザはニコッと笑いながら、ベイオウルフの近くにカップを静かに置いて、 「お砂糖使いますか?」 「いや、いい」  リーザの心遣いに、フッと微笑みを浮かべる。リーザもそれに笑顔で返して、そっと離れる。 「でしでしー」 「……ふん」 「じゃあ私はこーこ♪」  次々と、ソフィア、シャンテ、エリアがそれぞれ席につく。 「クリマ、こっち空いてるよ」 「あ、うん」  シェイドやグローも自分達の席について、クリマにここに座るよう、招いた。
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