一話「決意」

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「なら、私とナイラは席を外しますね」 「いや、君達も同席してくれないか?」  カップを配り終わったリーザは、ナイラを連れて子供達が遊ぶ隣の部屋に移動しようとした時、ベイオウルフが止めた。 「……君たちにも話さないといけない事があってな」 「……? は、はい」  言われるがまま、リーザとナイラは空いている席に腰を落とす。そしてベイオウルフは軽く深呼吸をした後、皆を見回した。 「さて……何から話せば良いか」  双眸を伏せながら、ベイオウルフは物思いに耽る。そんな表情を見ながら、沈黙を切り裂き口を開いたのはクリマであった。 「順を追って話していきましょう。まず、セツナが何故このルクス村を襲ったか」 「えっと……剣を奪いにきたんだっけ?」  シェイドは先ほどの会話を思いだし、ふと身震いする。
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