一話「決意」

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 先程までセツナと死四天皇の二人と対峙していた事を脳裏に浮かべる。  今までにない殺意、身体中がまだ覚えていた。あの不敵で歪な笑みを思い浮かべるだけで、身体が凍りつくように硬直する。 「そう、神剣【ユストゥス】ね。それを求めにセツナはここにきた」 「そして、それをルシファエルに使わそうとした、か」  クリマの台詞に続くようにグローが口を開く。そんなグローにシェイドは目線を動かした。 「そういえばグロー。君……」 「ああ。ルシファエルの呼び掛けで、やっと記憶が戻ったみたいだからなぁ」  琥珀色のつり目を少し細め、いたずらっ子のような笑いを浮かべ、シェイドを見つめ返す。 「さてシェイド。問題だ。俺は何だと思う?」 「え!?」  グローのいきなりの質問投下に、シェイドは一瞬焦る。そして数秒考えた後……
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