三話「暫しの別れ」

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(今……私の、名前)  確かめようとしたが、ナイラは既にそっぽをむいてしまっていた。心なしか、耳まで赤くなっているようにも見える。  敢えてクリマは追及はしなかった。ナイラはクリマに歩み寄ってきてくれていると実感したからだ。 「ありがとう……ナイラ」 「う、ん」  拍子抜けをしたようなナイラの返事に、クリマはクスリと小さく微笑む。  ――絶対、この世界を守る。  命に代えても…… ―――――― ―――― ――
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