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「“永久へと流れる優しき風の神よ。今一片の雫をここに……パルマ・マギカ”」
彼女の人差し指から、淡い緑色のビー玉ぐらいの大きさの珠が六つ生まれ、その珠はクリマが指差す方へピュンっと風を切って飛んでいく。
「……発動」
合図と共に、六方に位置する珠が小さく光り出す。すると、その六方の珠が核となり村を囲む障壁が展開された。
だがいきなりクリマがそんな行動に出たのかわからない。
「クリマ?」
「……きた」
話が噛み合ってないのに気付いたが、クリマはそれ以上何も言わなかった。訝しげにグローは顔をしかめた瞬間――
その障壁が地震が起きたように大きく小刻みに揺れ始めたのだ。まるで何かがぶつかったかのように。
「いってて! 何だよこれ!」
「……間違いではなかったようね」
クリマの双眸が光る。その視線の先には居たのは――
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