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「……本当、なの?」
ずっと話だけを聞いてたリーザは、震えながら口を開く。
それに気付いたグローは彼女に目線をうつし、ゆっくりと頷く。
「俺はルシファエルの「半身」だから、ルシファエルの見た物、触った物の記憶も同時に受け継がれるんだ。だから……思い出した」
グローの顔が険しくなり、手を痛々しく握り締める。
「リーザ達の両親を……殺した奴等を」
「!!」
リーザの顔がみるみるうちに青ざめていく。ずっと知りたかった両親を殺めた相手――
グローの台詞に一同が身体を硬直させ、唾を飲み込み。
「だ、れ……なの?」
震える唇をゆっくりと動かし、リーザは言葉を紡いだ。
グローは一瞬ベイオウルフに視線を送る。そして……リーザに向かって口を開く。
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