序章にかえて師弟の会話

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「だからその歪みを直すものが要る。物語の結末を修正するものが。喜劇であれ悲劇であれ。」 「何だか話がぐるぐるしてよくわかりません。」  弟子は不満げに口を尖らせ抗議する。 「感覚や概念というのは説明するのが難しいな。」  師匠である魔法使いは、強大な力を持つ者であっても幼子一人満足させられぬかと苦笑する。
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