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その施設の一角で活気のある声があふれている。
「尋常に勝負!」
「負けないからな!」
訓練場には多くの兵士がいる。
皆若者が多く、物々しい雰囲気はない。
その中心で二人の青年が練習用の剣を構えている。
「勝ったほうが晩飯大盛りだからな!」
「ったく…みんな大盛りにしてくれたらこんな勝負しなくて済むんだけど!」
「それは俺の管轄じゃねえし、言っても絶対取り合わねえって。」
食堂の飯の量にケチをつけられて困惑している青年の名はセツア。
肩まである銀髪と青い八鉢を額に結び、黒いジャケットと比較的ラフな格好だがこれが普通。
そしてケチをつけたほうはオルガ。『R』の剣部隊副隊長だ。
周りからめーし、めーしとヤジが飛び始めた。
「いや、それは指揮官権限で取り合ってもらうぜ…っと!」
オルガが素早くセツアに斬りかかる。
「だーかーらー!それ直訴したらここにいる全員丸焦げだって!」
セツアは剣激をかわし、カウンターで突きを食らわすが紙一重でオルガは避ける。
その避けた軸足でセツアのわきに入り込み、強烈な体当たり。
「うわっ!」
「もらった!」
セツアがよろめいたところを、オルガが追撃する。
大振りに降った剣がセツアのほほをかすめた。
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