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いつの間にか眠ってしまった…辺りは真っ暗だ。
麻奈「彰?彰?」
彰「なんだよ…」
麻奈に起こされて体を起こした。夜中2時…
彰「便所か?」
彰は冗談を言ったつもりだったがもろに麻奈のビンタをくらった。
麻奈「馬鹿…」
彰「…で?なに?」
麻奈「廊下でなにかが唸ってるの…」
唸ってる?こんな時間に?しぶしぶ部屋の扉の窓から外をみた。担任の姿がない…
彰「犬?」
その時突然叫び声が聞こえた。鍵をあけようとしたが開かない。外からしか開かない鍵だった。
聡「なんだ?今の」
生徒が次々に起きた。
彰「わからない…ただ…」
少し不気味だった。あの叫び声も不気味だったが何故この事態に係員も先生も…そして隣の部屋にいる他のクラスも何故騒がしくない…
聡「なにがどうなってるんだ?」
彰「畜生…外の様子がわからない」
麻奈「彰…ドアの下…」
麻奈の声が震えていた。下に目をやるとドアの隙間から何かが流れてきている。
サエ「水?」
クラス委員の江藤サエが呟いた。恐る恐る聡がさわってみる。
聡「…血だ!」
その場にいた全員が凍りついた。血…だれの?
彰「なんで血が!?」
その時廊下でなにかが光っている。目だ…狼がこちらをみている。
聡「あいつが…やったのか?」
狼は助走をつけ扉に体当たりをした。
彰「まさか他のクラスの奴らみんな食われちまったのか?」
麻奈「静かすぎる…それにもう扉がもたない!」
扉が破られた。狼がこちらをみている。口に既に息絶えた担任をくわえていた。恐怖のゲームが始まった。
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