4人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話「0時間(タイムゼロ)
―――グワンッ
そんな感覚を覚えて貴理塚は目を覚ました。
なんだなんだ?と思いながらふと貴理塚は寝るとき付けっ放しだった腕時計を見る。
『PM11:58:49』
「……」
貴理塚は目を凝らし、目をこすり、いざっ!と決意を新たに見たが確かにこう書かれていた。
『PM11:59:05』
「……ってええっ!!!地球が滅亡するまでもう1分もないじゃん!!どうしよう!まじでどうしよう!このままだと俺は地球滅亡の瞬間を目撃してしまう!」
などと喚いてる間に地球滅亡までの時間が刻一刻と迫ってくる。
『PM11:59:40』
…もう地球滅亡の瞬間を見届けるしかないと踏んだ貴理塚はしっかりと心の準備をする。
『PM11:59:51』
もうすぐだ…と貴理塚は少し身震いする。
「当たり前だ。誰だってこんな状況になったら震えるはずさ」
最初のコメントを投稿しよう!