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「本当のこと言わないと、殺すよ?」 ゆっくりとした口調ではあったが、そこに込められた感情は確かな殺意だった。 本気と書いてマジと読むぐらいの勢いで。 …………なに現実逃避してんだ自分。 「総司、刀を納めろ。処遇を決めるのはてめぇじゃねえ。局長だ。」 そのとき、新たな人物が部屋に入ってきた。 うわ……ずいぶんなイケメンだな。 今の総司って呼ばれた人もカッコ良かったけど、この人は何というか……別次元。私の知ってるどの俳優さんよりもずっと格好良い。 絶世の美男子ってこういう人なんだな……。 「おいお前。日本語分かるか?」 「はいぃい!?った~~痛たたた。」 急に美男子が話しかけるから一気に頭が通常モードに切り替わる。 すると今まで呆然としていたから忘れていた痛みまでも思いだしてしまった。
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