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スパンっと勢いよく襖を閉めると、近藤さんは笑顔で振り向いた。 そのまま、私と対面になるように座る。 「いやぁ~騒がしい奴らですまんね。私は、新撰組局長 近藤 勇だ。よろしく。」 近藤さんは改めて自己紹介をすると、私に尋ねた。 「何度も聞いてすまないが、君のことを話してもらえないか?何、悪いようにはしない。約束しよう。それで君は、本当に異人や間者ではないんだな。」 話す内容は土方歳三と変わらないが、近藤さんの優しげな雰囲気に、私は自分の話をすることを決意した。 いつまでも悩んだって仕方がない。今言おうが後で言おうが、私に起こったこの不可解な出来事は変わらないのだから、変にこじれる前に話した方が得策だ。 「はい。神に誓って異人でも間者でもありません。信じて貰えるか分かりませんが、私の話を聞いて頂けますか?」 「もちろんだ。」 「私はここの住人ではありません。未来から……今より約150年先の世界から来ました。」  
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