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しばらくすると、襖が開いて、数人の人が入ってきた。
イケメン土方歳三。
嫌な奴沖田総司。
さっき騒いでた大中小三人組。
眼鏡をかけた人に、優しそうなおじさん。なんか格好いいけど怖そうな人と…………山崎さん。
なんでこんなにたくさん……。私は少し怖じ気づいてしまった。
「近藤さん。話は山崎から聞いた。まさかあんた信じるってんじゃないだろうな。」
「いや、まだ信じた訳ではないんだが、どうもこの子が嘘をついてるようには見えないんだよ。だから証拠とやらを見せて貰おうかと思ってね。山崎君、荷物をここに。」
そう近藤さんが促すと、山崎さんは私の前に荷物を置いた。
そこには、ちょっと汚れているけど見慣れた黒いスクールバッグがあった。
バッグには、キャラクターものの定期入れやキーホルダーがついている。
急いでカバンを開けると中には、ペンケースやみんなで寄せ書きをした卒業アルバム、お気に入りのお財布に携帯、スケジュール帳などが入っている。何一つ、卒業式に持って行った荷物と変わってない。
今は唯一これらが私と平成を結ぶものだ。
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