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予想以上に土方歳三は動揺してくれたから、もしかしたらまだ暗殺してないのかも知れない。
ここからは一種の賭けだ。
勝てば新撰組に入れ、負ければ………最悪死ぬことになる。
「土方歳三……ちょっと2人で話しませんか?」
私はにっこりと笑うと土方歳三に問いかけた。
土方歳三は疑惑のまなざしで私を見る。すぐに頷く気はないようだ。
「嫌ですか?ならここでお話しても構いませんけど私は。」
「待て。わかった。俺の部屋に行こう。」
土方歳三は渋々と言った感じで了承した。
とりあえず第一試合は私の勝ちと言ったところか。思わず口元に笑みが浮かぶ。
土方歳三が立ち上がったので、それに伴い立ちあがると、何故か悲鳴が上がった。
「なっななななななんて格好をしてるんですかあなたは!!」
「……へ?」
「深山君!!その格好は頂けん。すぐに着替えなさい。総司!着物を!!早く!!」
意味の分からないまま、再び布団にしずめられた私。
何故あんなに沖田総司は顔を真っ赤にしていたのだろう………?
すると、隣からかみ殺したような笑い声が聞こえてきた。
「なぁ嬢ちゃん。その格好はちぃとばかし総司には刺激的過ぎたようだな。」
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