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その格好?何か可笑しな格好していたっけ?
私は自分の服装を思い出してみたが、右袖がズタボロなこと以外は何も思いつかなかった。
どこが問題だったのか聞こうと思い、笑った人の方へ顔を向ける。しかし、名前が分からないから呼びかけるのに戸惑ってしまった。
その視線に気がついたようで、その人は笑顔を向けてきた。
「俺は原田左之助(ハラダサノスケ)。左之ってみんなからは呼ばれてる。よろしくな。」
原田左之助……この人が……。確か原田左之助と言えば、お腹に切腹傷があると聞いている。あとは槍の名手だとも。
どんな厳つい人かと想像していたら、思ったより細身の、けどしっかりとした筋肉のついている人で、優しそうな笑顔の人だった。
ふ~ん……てことは、隣に座ってる中小の二人が、永倉新八(ナガクラシンパチ)と藤堂平助(トウドウヘイスケ)って訳か……。
私は、瑞希から聞いた話を思い出しながら大中小の三人を眺めた。
「そんなに見つめられたら照れちまうなぁ新八。」
「だな。」
原田さんが、新八と声をかけたのは中のほう。なるほど、小のほうが藤堂平助か…。
って、今はそこじゃないんだった。
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