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「おっ目が覚めたんだな!!異人さんよ。」
「異人じゃないと俺は思うけどな。髪だって黒いじゃん。」
「黒くたって異人かも知れねぇだろ?平助お前えげれす語で話しかけてみろよ。」
集まってきた人々を掻き分けてドカドカと部屋に数人入ってきた。
まるで本当に時代劇の中に入り込んでしまったかのような光景に私はただただ呆然とするしかない。
「で…?君は一体なんなの?間者?それとも異人?」
不意に視界に飛び込んできたもの。
それは冷たく光る刀だった。
けど、それ以上に私が怖かったのは、刀を握っている人の鋭い視線。
とても綺麗な顔立ちの男性ではあるけど、瞳の奥にある殺気に思わず鳥肌が立った。
あぁ……
私はここで死ぬのかも知れない。
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