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エレベータに乗り三階のボタンを押して扉が自動で閉まり静かに上昇した。
三階まで私のほかに誰も乗ってなかったのでスムーズに移動でき目的のマイルームに到着し予め用意していた鍵でドアを開けて防犯のために鍵をすぐさまかける。鍵をかけないと茜ちゃんが鬼の如く怒るのだ。
「ええと、暇だからなにしようかなぁ。ドラマの再放送でもやってるかな」
靴を脱ぐと、ガタン、という音に身体がびくついた。
「ひゃっ、わ、びっくりした靴がドアに当たった・・・・・?」
靴を脱ぎ捨てた際にドアに靴が当たっただけかと思ったが靴は揃っていた。ドアには何も当たってない。
「? うわぁ、恐いなぁ」
恐る恐るドアを見ながら靴を揃え直す。そしてドアを睨んで硬直していたが何も起きなかった。
「ん~~。ポルターガイストってやつかなぁ。・・・・・はっ!! 私は奇跡体験をしたのかも」
振り返ってリビングに向かおうとするともう一度ドアから音が聞こえた。
「!!?」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ。
「ひゃああああああああ!!!!!!」
ドアを無理矢理開けようとしているのか私は驚き腰が抜けて尻もちをついた。
ピタっと静かになりドアの下の隙間から黒い手紙が入って来た。
「ひゃわわわわわ。ええええ!!?? 茜ちゃああああああん!!!! どこぉ!! 助けてぇ!!!」
恐怖もあったが茜ちゃんがこの場にいない不安感で泣いてしまった。
「ううううう。恐いよぉ。茜ちゃんが鍵閉めろって言ったのはこういうことがあるからなんだねぇ」
この時は茜ちゃんに心の奥底から感謝感激雨霰状態だった。あの時の注意を聞いていてよかったとそれしか考えられなかった。
どのくらい時間が経ったか分からないが長い時間その場で泣き崩れていた。
「ううううう。・・・・・はぁ、落ち着いてきた。茜ちゃんはまだ帰って来ないのぉ。・・・手紙」
恐怖体験と共に部屋に入って来た手紙を取りに荒ぶっていたドアに近寄る。ゆっくりゆっくりと近づいてさっと手紙を取ってリビングに砕けた腰を補いながら急いだ
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