4/4
前へ
/4ページ
次へ
僕の前には壁がある……… 白く光るキレイな壁が……… けれど僕は進まない…… そんな僕に『君』は言う…… どうして先に行かないの……… 僕は言う……… 『君』を待っていたんだよ……… どうして待っていたの……… 『君』と一緒に行きたいからだよ…… どうして一緒に行きたいの……… 僕は君の手をにぎる……… すると壁がドアに変わる……… 僕はゆっくりとドアを開ける……… その向こうに見える景色は……… 『君』と見るから素晴らしいんだ……… 『君』といるから楽しいんだ…… たとえ『君』と見た景色を忘れても……… 『君』と見たことは忘れない……… たとえ『君』との思い出を忘れようとも…… 『君』といたことは忘れない……… そんなセリフを…… 『君』には聞こえないように…そっとささやく…… 振り返り『君』は言う…… ありがとね そんな『君』を見ながら……… 僕は…… 恥ずかしそうに鼻をこする………
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加