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僕の前には壁がある………
白く光るキレイな壁が………
けれど僕は進まない……
そんな僕に『君』は言う……
どうして先に行かないの………
僕は言う………
『君』を待っていたんだよ………
どうして待っていたの………
『君』と一緒に行きたいからだよ……
どうして一緒に行きたいの………
僕は君の手をにぎる………
すると壁がドアに変わる………
僕はゆっくりとドアを開ける………
その向こうに見える景色は………
『君』と見るから素晴らしいんだ………
『君』といるから楽しいんだ……
たとえ『君』と見た景色を忘れても………
『君』と見たことは忘れない………
たとえ『君』との思い出を忘れようとも……
『君』といたことは忘れない………
そんなセリフを……
『君』には聞こえないように…そっとささやく……
振り返り『君』は言う……
ありがとね
そんな『君』を見ながら………
僕は……
恥ずかしそうに鼻をこする………
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