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「がっつくなっつーの。」 シゲは2人を持て余しぎみになだめながら、ポケットから取り出したメモ帳を取り出して、ページをめくる。 「あった。4組の藤原さんから。陣内君が浮気をしていないか、調べてほしいって。」 「まぁた浮気調査ァ!?」 メイがうんざりしたように返す。ハルナですら、やや笑みがかげったようだ。 まあ、予想通りだ。 「ウチの学校の皆さまはいつも浮気調査ばかりご依頼になられますけれど、そんなに相手を信用できないのでしょうか?」 「まあ、オレが勝手に引き受けた前例があるからな。」 シゲが、申し訳なさそうに言う。 「あっちやったのに、こっちやらないってのもまずいから。…さ、ちゃっちゃとやって終わらせよう!」 シゲが両手をパンパンッと叩いた。 「メイは情報を聞き込み、ハルナはここで待機。俺は陣内に直で聞いてくるから。」 それから思い出したように付け足す。「報告厳守!!」 「りょーかい。」 「分かりました。」
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