第七章

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「おうおう、いるいる」 古い砦に見渡すかぎりの黄巾党。 対峙するは公の旗に曹、孫、袁などの諸侯の旗。 何の旗は総大将の何進だろうな。 問題は首謀者の張角の顔がわからないことだな。こんなこともあろうかと調査ずみだがな。 知っているのは俺と雫そして数名の部下だけだ。なぜ報告しないかは後ほど。 「雫、用意は出来たか?」 「ええ、言われた通り騎馬隊の編成は終わったわ。」 何進に頼み込んでうちの軍を先鋒にしてもらった。さらに軍の先鋒を引き受け騎馬隊の指揮を受け持った。 「ところでこの槍は何?」 そう言って雫は二メートルほどの槍を示した 「これはランスっていって騎馬の突撃用の槍だ」 たしか作られるのはもう少しあとだろうが気にしないでおこう。 「一気に砦まで駆け抜けるぞ!!邪魔するやつだけ突き倒せ!!」 「応!!」 「突撃開始!!」 馬に跨がり俺もランスを構え号令を発した。
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