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「おい、早くしないともう雪子いるかもしんねぇぞ」
仍美にそう声をかけると、おかずだけ平らげてトーストは登校中に食べる作戦の仍弥がコーヒーを飲み干した
仍美もそれを聞いて慌ててコーヒーに手をつける
「ごちそうさま!!」
「じゃあいってきます!!」
二人がばたばたと出ていくのを見送ると、家の中が一気に静かになった
「…はぁ、まったくもう」
なんだかんだ言ってきれいに完食された朝食の皿を見ながら、母親は満足そうに微笑んだ
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