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■01:プロローグ
役目。
果たさなくてはならいつとめ。
割り当てられた仕事。
それは意識的にしろ無意識的にしろ、この世界に住む人間なら誰もが担っている。
社会的。家庭的。あるいは一時的な遊びの中など、その類は様々だろう。
人は誰しもこの¨役目¨を負い、誰かの為に毎日を生きている。
もちろんそんな当たり前の事は誰でも意識せずとも分かっているわけで、
この何の特徴も無い、どこの田舎にでもいる冬休みを待ちわびていた普通の学生の俺でさえ、
わざわざそんな世の中の仕組みを改めて真剣になって考えるほどにならなくても、どこか頭の隅にでも理解していた筈だ。
しかし俺は今、そんな普遍的な事について、天井を見上げて思考を巡らせている。
なぜなら最近俺はその¨役目¨について大きく思い知らされた。
…あの冬の日。
俺は1人の大切な存在に対し、自分の役割を果たしたのだ。
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